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Dr. KUBOのウェブサイト診断(5)
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「日米の食品・外食産業サイト比較」


2001年2月2日

食品メーカーのウェブサイトには、一目見ただけで商品の特性が伝わるような明解な主張が必要です。さらに食品に関する豊富な情報提供をすることも必要でしょう。日米の各食品メーカーは、ウェブサイトをうまく活用できているのでしょうか。とくに日本の食品メーカーサイトは、世界の消費者に対して商品をうまくアピールできているでしょうか。

日清:インスタントラーメン・レシピを公開
日清の英文ウェブサイトは「The Nissin Ramen Page」と題してカップヌードルの広告や知識を掲載しています。興味深い試みとしては、消費者が工夫したインスタントラーメンのレシピを募集・公開したページがあります。日本人では絶対に考えつかないようなレシピばかりです。異なる食文化から発想された食べ方を紹介することで、商品をその国に馴染ませようという試みです。しかしページのデザインはまだまだで、ウェブに対しての意気込みに欠けます。画像の量も少なく、あるものはパッケージ写真のみがメインとなっています。

Chef Boyardee:遊び心満載サイト
Chef Boyardee(インスタントパスタ大手)のサイトを見ると、アニメーションを使いメインターゲットとなる若い層に絞ったサイト構築をしています。トップページはウェブサイトを見ているというよりもアメリカのアニメを見ているようです。サイト上にはアニメやゲームの他にも栄養成分表を見るのにもちょっとした仕組みもあり、遊び心満載のサイトとなっています。逆に情報だけを取り出したいというユーザにはかなりうるさいサイトと言えるかも知れません。しかし消費者に対して徹底されたイメージを発信していこうという姿勢は明確に伝わってきます。

キッコーマン:伝統的な日本の味を世界に伝える
日本の代表的調味料である醤油の魅力、そして醤油の新しい使い方を、ウェブサイトを使って伝えようとしています。デザイン、コンテンツともに好感が持てるサイトです。また各家庭で応用できるものや、旧正月に合わせた特別なものまで、さまざまなレシピが幅広く取り上げられています。伝統的な日本食を作ることが難しい欧米の家庭においても、こうした情報が一助となって醤油が受け入れられる土壌が生み出されていくはずです。このようなプロモーションで、世界各国、特に西洋文化にも醤油を広めようとういう姿勢が感じられるサイトです。

Heinz:ケチャップを世界中に配送
世界に広めようという姿勢でもう一歩先を行っているのがHeinz(ケチャップや缶詰)です。www.heinz-direct.comのサイトでは、商品をオンラインで購入すると世界中ほとんどの場所に配達してくれるというサービスがあります。長く慣れ親しんだ食べ物が世界のどこにいても入手できるのは、消費者にとっては嬉しいことです。ただし配送料金は高く、たとえばケチャップ10本を日本へ送ると約7,500円もかかるのはご愛嬌です。

吉野家:牛丼をアメリカでも親しまれる食品に
世界で活躍する日本発の外食産業はどうでしょうか。
特に目新しさはないものの、アメリカでの展開の状況がよくわかります。Yahooが運営する地図サイトと連携し、各店舗の地図までがわかります。その他にはコンテスト、サイトで入手するクーポン、それにフランチャイズ情報等が掲載されています。まだハンバーガーの足元にも及んではいないとは思いますが、アメリカでも親しまれる食品にしていこうという姿勢が感じられます。

Burger King:若者がターゲット
そんな吉野屋のサイトもアメリカのファストフードのものに比べるとかなりおとなしく地味に見えてしまいます。Burger King(米ファーストフード第2位)は、もっと派手なウェブサイトを展開しています。若い層を狙った明るいサイトで、人気アニメキャラや人気アイドルグループのコンサートが視聴できます。商品そのものより、ブランドイメージを保つのにサイトを上手く使っているのでは。あとアメリカ企業らしくカロリー計算をしてくれます。

グローバルダイニング:グローバルな視点を重視
日米で展開しているレストランチェーンのグローバルダイニングのサイトは、日本語サイトと英文Webサイトが完全に対応しています。最近勢いがある企業らしく、海外投資家用にIR情報もしっかりしています。外国人のために地図やメニューも英語で掲載されています。日本人のためだけではなく外国人の来客を考慮し、グローバルな視点でサイトを作っているのがわかります。今後は、このような視点が外食産業にもより求められる傾向にあるのではないでしょうか。

【アメリカ】

●Heinz
http://www.heinz.com/jsp/index.jsp
ケチャップや缶詰の大手メーカー。アメリカらしい デザインのサイト。各ブランドの紹介等。面白いのはE-commerceサイト。世界中どこにいてもHeinzが購入できます。

●Chef Boyardee
http://www.chefboy.com
インスタントパスタの最大手。アニメやゲームで若い層の興味を引いている。更新度も高く、新しいアニメやゲーム等が随時追加されている。情報を見ると言うより、触って楽しむサイトになっている。

●Burger King
http://www.burgerking.com
ファーストフード業界の大手。アイドルの情報を載せ、サイトに若い層を引きつけている。MP-3音楽プレイヤーのダウンロード等、ウェブサイト独自のサービスが多数ある。

●McDonald's
http://www.mcdonalds.com
マクドナルドのグローバルサイト。その他にRonald.com (子供向けサイト)やHugem.comでスクリーンセーバーなどがダウンロードできる。

●Fridays
http://www.fridays.com
日本にも進出している、アメリカの人気レストランチェーン。古き良きアメリカのイメージを出している。グリーティングカードが送れたり、ポイントカードの確認ができる。

【日本】

●日清
http://www.nissinfoods.com
カップヌードルとインスタントラーメンのサイト。コンテンツには面白いものもあるので、もう少しデザインに力を入れたら、より魅力的なサイトになるのでは。

●キッコーマン
http://www.kikkoman.com
キッコーマンのグローバルなサイト。デザインはおとなしいが、見やすくできている。アメリカ、カナダ、ヨーロッパと分かれており、どのサイトも見やすい。コンテンツもレシピ等が充実。

●吉野家
http://www.yoshinoyausa.com
吉野家のアメリカのサイト。コンテンツ的にもデザイン的にももう一つ工夫が欲しい。アメリカのファーストフードのサイトと比べるとおとなしく魅力に欠ける。人を呼べるサイトにするには、もう少し遊びの要素が必要なのでは。

●グローバルダイニング
http://www.global-dining.com/global/indexe.html
しっかりしたサイト。日本語、英語ともに充実。グローバルを視野に展開しているのが自然に伝わって来る。レストランに来る人が日本人とは限らず世界中にいるのだという意識が感じられる。デザインもクオリティが高く、今勢いがある企業というのが感じられる。

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