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Dr. KUBOのウェブサイト診断(6)
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「日米の文房具関連サイト比較」


2001年6月28日

アメリカに行く時に、日本の文房具を買ってくるように頼まれることがあります。品質の良さ、バリエーションの豊富さ、かわいらしさのため、人気があるのでしょう。日本の大型文具店でも、外国の方が面白そうに商品を手に取っているところをよく見かけます。アメリカのメーカーは日本メーカーほど商品数が豊富ではなく、価格で勝負しているところが多いようです。アメリカの文具店で品質が良さそうなものを手にとると、日本製だということがよくあります。しかしウェブサイトだけを見ていると、アメリカのメーカーの方が良質の製品を作っているのでは、と思えてなりません。日本製品の品質が良いのはもはや当然になってきているので、別のところをもっと積極的に消費者にアピールするべきではないでしょうか。その結果として、新規顧客やリピート客が増えてくることでしょう。

今回のサイト比較のために調査した日米文具メーカーサイトは以下の通りです。

【日本企業の英文サイト】

●Kokuyo
http://www.kokuyo.co.jp/english/index.htm
日本語版に比べると画像の質など見劣りしてしまう。英語版は会社概要やIR情報が中心のサイトであり、詳細な製品情報はない。

●PLUS
http://www.plus-america.com/
プラスのUSサイト。トップページも商品画像が並んでいるだけで面白味に欠ける。活気が感じられない。

●トンボ
http://www.tombowusa.com/frame.html
トンボのUSサイト。デザインは地味。ナビゲーションはもう少し分かりやすくできる余地あり。商品説明が画像だけの部分もあるので、情報を増やしていくことで改善が期待できる。

● Pentel
http://www.pentel-usa.com/
かわいらしさを強調したサイト。アメリカ人が好む、カラフルな雰囲気のサイトである。トップページ左側のボタンが巨大なペンの画像でできており、ナビゲーションボタンだということがすぐには分からない。製品情報はPDFのみ、しかもほとんどが写真のみであり、ダウンロード速度や実用性において劣る。

●Zebra
http://www.zebra.co.jp/main/index.html
文具のイメージよりサファリのイメージが勝ってしまう。商品リスト等もなく、内容的に不十分。

● Pilot
http://www.pilotpen.com/
デザインは地味だが、しっかりと作りこまれている。もう少し機能性や新鮮味が出せれば、より面白いサイトになるだろう。

【アメリカ企業サイト】

●Mead
http://www.mead.com/
Mead社の各事業サイトへの玄関口となるポータルサイト。派手さや面白味はないが、堅実な企業イメージを与える。

●Sanford
http://www.sanfordcorp.com/
米筆記用具大手。情報量は多い。製品セクションでは、キーワードを入力するか、目的のページにたどりつくまでに、何度もプルダウンメニューから項目を選ばなければならない。

●Avery
http://www.avery.com/
派手ではないが、ファイルのインデックスをモチーフにしたナビゲーションボタンが企業イメージによく合っている。

●Office Depot
http://www.officedepot.com/
店舗同様、商品数や情報量が非常に多いため、最初は項目が多く見にくいという印象を与える。しかし、その分多彩な情報が期待できる。

▼ 寂しい日本企業の英文サイト

日本のメーカーの日本語サイトの中には、デザインにも力が入ったしっかりとしたものがあります。しかし英語版サイトでは、ほとんどのメーカーのイメージは日本語版とは全く違うものになってしまいます。

オフィス文具業界大手のコクヨでは、日本語版の力の入れ方に比べて、英語版ではイメージがまったく異なります。英語版の主目的は投資家などへの情報発信であり、商品を積極的にアピールしようという姿勢は感じられません。発信する情報の性質が日本語版と英語版で異なることは珍しくありませんが、英語圏の人が同社の英文サイトを見ても、これが日本の大手オフィス用品メーカーのサイトだとは思わないでしょう。

ボールペンメーカ−のZebraのサイトもこの点では同じで、英語版は会社情報のみです。やはりコンテンツの寂しさは否めません。デザインやレイアウトは日本語版と英語版では全く違う作りであり、発しているイメージも違います。英語版は筆記用具メーカーとしてのイメージより、サファリのZebra(シマウマ)のようなイメージが強すぎる感があります。

▼ アメリカ市場向けサイトも向上の余地あり

日本のメーカーのアメリカ支社専用サイトもいくつか検証しました。これらのサイトは、アメリカ市場に向けて効果的に活用されているのでしょうか。

ペンテルのアメリカ向けサイトは、デザインが非常にアメリカ的です。決して洗練されているとはいえないのですが、かわいらしさや子供らしさを打ち出していて、筆記用具を買う必要のある学生というターゲットを的確に捕まえようという姿勢が感じられます。しかし、製品情報が既存のカタログの流用とも思われる画像のみPDF上に展開されているにとどまっており、面白味に欠けます。ウェブ特有のコンテンツを整備すれば、現在のページのイメージとも当てはまり、より楽しく見られるページとなるのではないでしょうか。

Pilotのアメリカ用サイトは、標準的でしっかりした造りであるという印象を受けます。機能的にも問題なく、サイト全体に統一性もあり、ユーザーには見やすい内容となっています。しかし製品情報ページが面白味に欠け、画像も見劣りしてしまいます。"アメリカでナンバー1のボールペン"(トップページより)のウェブサイトとしてもう少し機能性や新鮮味が出せれば、より面白いサイトとなることでしょう。

▼ アメリカ大手メーカーはイメージで勝る

米国文具メーカー大手のSanfordでは、かわいらしさではなく格好よさが全面に打ち出されています。堅実なイメージのデザインであり、好印象を与えます。扱っている製品の数は多いのですが、目当ての製品にたどりつくまでに、プルダウンメニューやリンクを何度も選ばなければならず、残念です。

米国の紙製品大手Meadのサイトは、自社の各事業サイトを統括するポータルサイトとなっています。派手さや面白味はありませんが、しっかりした企業であるという印象を与えます。サーチ機能も装備され、使い勝手のよいサイトとなっています。製品情報ページでは画像を多用し、充実したウェブカタログとなっています。かわいらしさや格好よさを特に強調することはなく、定番製品はきちんと揃っています。マンガのキャラクターを使ったスクリーンセーバーなどもあり、インターネットの楽しさを味わえます。

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