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望ましい英文とは?
さて今度は話題をもう少し実務サイドのものに変えてみましょう。英文Webサイトの構築に際して、構築担当者の方にとって実際に一番やっかいなことは、やはり英文の編集・制作作業そのものではないかと思います。そこで本セクションでは、そうした皆さんが英文Webサイトを構築するときに役に立つ英文編集に関するヒントをご提供したいと思います。

アメリカ英語とイギリス英語のどちらを基準にするべきか。答えは「どちらでもよい」です。ただしミックスしてはいけません。ただ実務的にはできればアメリカ英語を基準とするようにとお薦めしています。これは日本ではアメリカ英語に精通した実務者のほうがイギリス英語に精通した実務者よりも数が多いからです。理由はそれだけです。

残念なことに"Global English"というものはまだ確立していません。しかし「なんで世界中の人間がアメリカ人やイギリス人のまねをしなくちゃいけないんだ」という意見が世界中の人々のあいだでとても強くなっています。こうした声を受けてなるべくはやく本当のGlobal Englishが誕生することを望みたいものです。

ウェブサイトに適した英語というものはあるのか


媒体がなんであれ言葉のもつ本質に大きな違いはありません。よい英語はよいのであって、よくない英語はよくないのです。ただし、ウェブサイトに特に目立つ問題もなかにはあります。そこで以下に、英語編集に関する一般的注意点と、特にウェブサイトでの英語編集で気をつけなければならないことをいくつか述べてみます。

文章を簡潔にする
日本語であれ英語であれ、だらだらと長くて複雑な文章はとても読む気にはなれませんね。可読性が低いモニター上となると、それはなおさらです。そこでウェブサイト上での英文はできるだけ短くしたほうがよいのです。一文で10ワード未満、といったところでしょうか。といっても短い文ばかりでは文章全体が単調になります。ときには長めの文をはさんで文章にメリハリをつけることも大事です。

文章の一貫性を保つ
企業の英文Webサイトでは、ひとつの日本語表現が複数の異なる英文表現に置き換えられているケースがよくみられます。また、用字用語の使い方がページによってバラバラといったケースもあります。おそらくそれぞれのコンテンツを別々の翻訳者を使って翻訳作業を行ったからなのでしょう。このような一貫性の欠如はサイト全体のクオリティを落とすだけでなく、サイトユーザーに無用な混乱を与えます。

こうした不整合を避けるには、まず英文Webサイト全体に対して英文編集作業をきっちりと行うことが必要です。そのほか、英文Webサイトコンテンツの運営管理ツールとして、

  1. 日英辞書データベースをつくる
  2. 表記に関するスタイルシートを作成する
などもたいへん効果的です。これらは一見たいへんそうですが、専門家とともに行えばそれほど労力のかかるものではありません。実施することでクオリティの低下を避けることができるだけでなく、コスト的にも効率化することができます。

シカゴマニュアルに準拠する
Chicago Manual of Style(通称「シカゴマニュアル」)という本があります。シカゴ大学が出版する同書は、米国のほとんどの英文編集のプルフェッショナルたちがこれを英文編集の基準としているため "英文編集のバイブル"とも呼ばれています。日本流にいえば英文編集分野の広辞苑かも知れませんね。こうした事情から、日本発の英文Webサイトであっても米国などできっちりと評価されようとするならば、やはり編集規則に関してはシカゴマニュアルの規則に準拠したほうがよいでしょう。同書はインターネット書店で簡単に入手できます。ただしこれを買ったからといってそれだけで英文編集のプロになれる訳ではありませんので、どうかご注意を。

まとめ:英語編集での注意点
  1. 文章を簡潔にすること
  2. 文章の一貫性を保つこと
  3. シカゴマニュアルに準拠すること

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